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銘木と(株)岡利


銘木とは・・・。
 日本の文化は、「木の文化」と言われます。室町時代に日本にやってきた宣教師に「日本人は木と紙で作った家に住んでいる」と言わしめたほどです。
 自然に恵まれ、育まれた独特の繊細なセンスに裏付けられた日本の美意識は、必然として木材利用という世界に「銘木」の概念を生み出しました。

 「銘木って、どんなもの?」と一般の方に尋ねますと、大半の方は「床柱、床の間などに使われる高級材」という答えをなされます。確かに間違いではありませんが、それが「銘木」のすべてではありません。
 「銘木」の歴史としては意外に浅いもので、使われだしたのは江戸時代頃と思われ、「銘木」の概念が一般的になるのは明治中期と言われています。

 江戸時代の書物に、「床柱、床板、框などに使う良材を売る店として銘木店があった」と記されていますが、この時代は幕府から「奢侈禁止令」が出されていましたので、一般の住宅に床の間を設けることが禁じられています。加えて火事が多かったことから江戸の一般的な住宅は質素な板葺き町屋でしたので、銘木店がまともに存在したかどうかは甚だ疑わしいものになります。明治維新を経て、社会が落ち着きを取り戻した頃から、北山杉の丸太やケヤキの板、さらには外国産の材を扱う店が現れてきて、「白木屋」、「唐木屋」などと呼ばれています。ここに至ってようやく「銘木」の概念が言葉とともに一般化したと言えそうです。

 「銘木」には高級材というイメージがあり価格も一般建築材に比べて高価なものです。その理由の一つとして日本独自の建築様式である数寄屋風建築との関連が見落とせませんし、それが結果として高級なイメージを植え付けることになってしまいました。また確かに、木目が細かく美しい良材は年輪も細かい大径な材料が求められますので、その稀少価値は相当に高いものになります。高級品は樹齢200年から300年という大径材の中心部からしか取れません。一般材に比べて高価なものになってしまうのも言わば必然なのでしょう。

 「銘木」について、財団法人日本住宅木材技術センターは次のように定義しています。
一般に次のどれか、または重複したものを銘木と呼ぶ。
@材面の観賞価値が極めて高いもの(例:杢板、糸柾板)
A材の形状が非常に大きいもの(例:大径丸太、表尺一枚板)
B材の形状が極めてまれなもの(例:サクラツツジ)
C材質が特に優れているもの(例:木曽桧)
D類まれな高級材(例:一位)
E入手がかなり困難な天然木(例:天然カラマツ)
F類まれな樹種(例:ビャクダン)
G由緒ある木
Hその他、極めてまれな高価木
 この定義からしますと、「銘木」は樹齢100年以上数100年というような木からしか得ることができません。
結局のところ、『樹木が永い年月を経て形成してきた木目や艶や色合いを、日本人が使用目的に応じて特別の価値を与えてきたものが「銘木」なのだ』と言えるのではないでしょうか。

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